禁煙外来では、「タバコをやめたいけれど、自分の力だけではなかなかやめられない」という方を対象に、医師による禁煙治療を行っています。
喫煙習慣は単なる習慣ではなく、ニコチンへの依存が関係している場合があります。当院では、ニコチン依存度の評価や禁煙補助薬による治療、継続的なアドバイスを通じて禁煙をサポートします。
一定の条件を満たす場合には、健康保険を利用した禁煙治療を受けることができます。
このような方はご相談ください
- タバコをやめたいが、なかなか禁煙できない
- 何度か禁煙に挑戦したものの、再び吸ってしまった
- タバコを吸わないとイライラする、落ち着かない
- 健康のために禁煙したい
- 健康診断などをきっかけに禁煙を考えている
- 高血圧や糖尿病などがあり、禁煙を勧められた
- 家族のために禁煙したい
「長年吸っているから今さらやめても意味がない」と考える必要はありません。禁煙を始めることで、さまざまな健康上のメリットが期待できます。
ニコチン依存症について
タバコに含まれるニコチンには依存性があり、喫煙を続けることでニコチン依存症になることがあります。
禁煙すると、タバコを吸いたいという強い欲求のほか、イライラ、集中しにくい、落ち着かないなどの離脱症状が現れることがあります。
禁煙外来では、こうした離脱症状をできる限り軽減しながら禁煙を継続できるよう、医学的なサポートを行います。
健康保険による禁煙治療
一定の要件を満たす場合、健康保険を利用して禁煙治療を受けることができます。
紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこを使用している方についても、一定の要件を満たす場合は健康保険による禁煙治療の対象となります。
主な要件は以下のとおりです。
- 直ちに禁煙することを希望している
- ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)が5点以上である
- 35歳以上の場合、1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上である
- 禁煙治療を受けることについて文書で同意している
保険適用の可否については、紙巻きたばこ・加熱式たばこの使用状況なども含め、初回診察時に確認します。
禁煙治療の流れ
1. 初回診察・ニコチン依存度の確認
現在の喫煙状況やこれまでの禁煙経験などを伺い、ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)などを用いて依存度を評価します。
また、呼気一酸化炭素(CO)濃度を測定し、喫煙による身体への影響を確認します。
2. 禁煙開始日の決定
診察結果をもとに禁煙開始日を決め、禁煙を続けるための具体的な方法や、タバコを吸いたくなったときの対処方法などをご案内します。
3. 禁煙補助薬による治療
必要に応じて禁煙補助薬を使用し、禁煙に伴うタバコへの欲求や離脱症状を軽減します。
使用する薬剤については、患者さまの健康状態や治療時点で使用可能な薬剤などを確認したうえで、医師が適切に判断します。
4. 定期的な診察・サポート
標準的な禁煙治療では、12週間にわたり計5回の診察を行います。
診察では禁煙の継続状況や離脱症状などを確認し、呼気一酸化炭素濃度の測定や禁煙を続けるためのアドバイスを行います。
禁煙による健康へのメリット
喫煙は、肺がんをはじめとするさまざまながんだけでなく、心筋梗塞や脳卒中、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など多くの病気と関連しています。
禁煙することで、こうした喫煙関連疾患のリスクを低減することにつながります。また、ご本人だけでなく、ご家族など周囲の方の受動喫煙を防ぐこともできます。
一人での禁煙が難しい方へ
禁煙を続けられないことは、必ずしも意思の強さだけの問題ではありません。ニコチンへの依存によって、禁煙時に強い欲求や離脱症状が生じることがあります。
禁煙外来では、医師による定期的な診察と禁煙補助薬などを組み合わせ、一人ひとりの状況に合わせて禁煙をサポートします。
これまで自力での禁煙に失敗した経験がある方も、禁煙を考えたタイミングでお気軽にご相談ください。